生きるって難しい

不倫の為の嘘で、彼女を信じられなくなった。

 

すっとぼけて金を盗んでいた事実で、弟を信じられなくなった。

 

心身共に限界なところで友人に助けを求めても受け止めてもらえず、自分も同じようなことをしていたのだと自覚した。

 

碌に仕事もできずできない理由を述べたら、当たり前だが会社での信用を失った。

 

全部全部、自分に返ってきている。

あ、私、1人なんだ。

分かってしまったときには何も見たくなくなった。

何も見えなくなった。

何かをできる人たちに、ただひたすら嫉妬した。

 

私、どうやって今まで生きていたんだろう。

どうやって、いろんな人と話してたんだろう。関わってたんだろう。

「当たり前にしていたこと」は、何だったんだろう。

 

それは全て夢でした

どうせ不倫相手と東京行くんでしょ!

携帯もロックかけたのやましいことあるからじゃないの!?

そう言ったら、

じゃあ携帯の中見てみ!!

乱暴に携帯を渡されて。

メッセージやらなんやら、色々くまなく見てやりました。

そしたら、私の好きなアイドルについてブックマークしてたりだとか、お客さんとの写真とか、学生時代の女友達や近所の人のやりとりだとか。

やましいことなんて少しも無い。ただの思い過ごしだった。母は、母だった。

 

 

 

そんな夢を見ました。

願望剥き出しかよ。

 

現実の母、私が寝てる間に明るい声でじゃあ行ってくるね♪とさっさと東京行きましたけど。

 

父親も仕事で泊まり、私も日帰りで東京に行く予定がありましたが、さすがに未成年の弟を1人残すのはなんだか申し訳なくて急遽残ることに。

現実が夢ならどれだけ良かったことか。

 

 

家族構成

もうストレス発散に書きまくる。

 

父親

定年退職済。バツイチ、前の奥さんから子供とは一生会うなと言われたらしい。

昔は酒癖が悪かったし、何回も失敗して母親にしこたま怒られたそう。私もちっちゃい頃酔っ払いの父親に布団奪われて風邪引いたわ。

今はもうおじいちゃんみたいになって、怒鳴らない代わりに家族のみんなから距離を置かれてる感じ。

 

母親

20代半ばで親子レベルで歳の離れた父親と結婚。30代になってから今の職場で営業を始める。明るくて努力家、歳の割に若く見える。

家事は基本自分でしないと気が済まない。勝手にやるとキレるけど、やらなくてもキレる。

子供のことを第一に考えてくれていたけど、愛情というより義務感が強い。

父親と口を聞きたくないので言いたいことは基本子供に伝言させたがる。どうしてもキレたときは怒鳴りつける。

 

 

わたくし

20代。人間の屑な社会人。オタク。自己中で気分が落ち込みやすい。

上司から理不尽なこと言われて言い返したり失敗しまくったりするもんで、会社から陰でアスペルガー呼ばわりされてる。病院行ってないけどたぶん当たり。仕事できない人間だから転職活動もできずにいる。

 

 

学生。オタク。歳の差があり姉が反抗期の頃生まれたせいで虐げられ、姉の言うことは基本聞くし話を合わせる。ごめんよ弟。

基本大らかで怒らない。最近母親に反抗気味。

 

 

 

こんな感じ。

まあそれなりにぶっ壊れてると思います。元から。

愛なんて感じられない家庭なもんで、仲良し夫婦とか笑顔で食卓を囲む家族とか幻だと思ってるよね。

 

母親は不倫していた

 

前の記事の続きね。

 

 

そうそう、下の弟受験生だったんですよ、発覚当時。

受験生の親が夜そんな遊び歩いて格好つくのかよ、せめて進学してからにしろよって思ってた。

そういう言い訳して、ただ不倫してるかもしれない、夜遅く帰ってくる母親を否定したかっただけなんだろうけど。

 

 

それからしばらく経って。何がきっかけか忘れたけど、母と喧嘩したとき私、ブチ切れた。

 

「不倫してるくせに!!!!」

 

親、一瞬反応遅れる。

はあ?何言ってんの?

しらを切る。まあそうよね。

携帯見たって言ったらやっぱりキレた。当たり前だわ。

最低!そんな子だと思わなかった!最低!

心の中で、私だってあんたがそんな人だと思わなかったわ!って言い返したけど、携帯見たのは事実なので口には出さなかった。

しかし、携帯見ずとも疑わしかったのに気づかれないと思ってたのだろうか。

 

悩み聞いてくれる人なだけだよ、と母親。

なるほど、弱ってるところに優しくされて惚れたか。

その後の私、いい歳してんのにわんわん泣きながら叫びまくり。ちょうメンヘラあ…

セッxしまくってるくせに!とか、私らなんかなんで産んだんだ、いらん子だったんだんじゃないかしにたい、とか。もう思う存分。

さすがに母親も狼狽えた。そんなことないよ、とか、私達子供が一緒にいてくれて幸せだよ。とか慰めの言葉。

あんな物的証拠見て信じられるわけがない。

お母さんとお父さんはうまく行ってないけど、あんたは幸せな家庭作りなよ。って、

あ、これ不倫認めたな。開き直ったな。

こんな冷え切った環境でそんなできるわけない、幸せなんてない、こんな遺伝子残したくない!もう散々言いまくった。

 

それから、私は母親のことを信用しなくなった。

 

 

親も携帯にロックをかけた。

私がパニックを起こしてから、私に妙に優しくなった。数ヶ月だけだったけど、夜遅く帰ってくることはなくなった。しばらく、私の胸が痛んだ。

 

不倫相手に逃げたくなるような家庭にしちゃった責任、もちろん感じてる。

いい歳して親に依存してるのもほんと恥ずかしい奴だと思う。

それにこれってあれでしょ、彼氏じゃないってだけで束縛だ。DVだ。結構前にも話題になってたモラハラだ。

分かってるけど、自分が1番かわいい私は母親への信頼はなくなってしまった。

 

今はもう不倫を題材にしたドラマとか歌とか、鬱になりそうで見られないし聞きたくない。

競馬に罪はないのに、テレビで競馬がやってるとすぐチャンネルを変える。木村さんの歌も好きだったのに、テーマソングみたいなしてるから聞きたくなくなった。

 

今も夜出かけたり遅く帰ったり、旅行に行くのはその不倫相手が原因なのだろう。全部が全部ではないだろうけど。

 

成長した下の弟も怪しんできたようで、家族みんな出かけてるとき私に言ってきた。

「最近お母さん夜いないこと多いよね、もしかして、」

もしかして?って、私は何も気づいてないフリをした。

「…いや、なんでもない。気のせいだと思うから」

 

ごめんな、多分それ気のせいじゃない。

 

親御さん、子供って意外と親の変化に気づくんですよ。いつまでも何も分からないままじゃないんです。