母親は不倫していた

 

前の記事の続きね。

 

 

そうそう、下の弟受験生だったんですよ、発覚当時。

受験生の親が夜そんな遊び歩いて格好つくのかよ、せめて進学してからにしろよって思ってた。

そういう言い訳して、ただ不倫してるかもしれない、夜遅く帰ってくる母親を否定したかっただけなんだろうけど。

 

 

それからしばらく経って。何がきっかけか忘れたけど、母と喧嘩したとき私、ブチ切れた。

 

「不倫してるくせに!!!!」

 

親、一瞬反応遅れる。

はあ?何言ってんの?

しらを切る。まあそうよね。

携帯見たって言ったらやっぱりキレた。当たり前だわ。

最低!そんな子だと思わなかった!最低!

心の中で、私だってあんたがそんな人だと思わなかったわ!って言い返したけど、携帯見たのは事実なので口には出さなかった。

しかし、携帯見ずとも疑わしかったのに気づかれないと思ってたのだろうか。

 

悩み聞いてくれる人なだけだよ、と母親。

なるほど、弱ってるところに優しくされて惚れたか。

その後の私、いい歳してんのにわんわん泣きながら叫びまくり。ちょうメンヘラあ…

セッxしまくってるくせに!とか、私らなんかなんで産んだんだ、いらん子だったんだんじゃないかしにたい、とか。もう思う存分。

さすがに母親も狼狽えた。そんなことないよ、とか、私達子供が一緒にいてくれて幸せだよ。とか慰めの言葉。

あんな物的証拠見て信じられるわけがない。

お母さんとお父さんはうまく行ってないけど、あんたは幸せな家庭作りなよ。って、

あ、これ不倫認めたな。開き直ったな。

こんな冷え切った環境でそんなできるわけない、幸せなんてない、こんな遺伝子残したくない!もう散々言いまくった。

 

それから、私は母親のことを信用しなくなった。

 

 

親も携帯にロックをかけた。

私がパニックを起こしてから、私に妙に優しくなった。数ヶ月だけだったけど、夜遅く帰ってくることはなくなった。しばらく、私の胸が痛んだ。

 

不倫相手に逃げたくなるような家庭にしちゃった責任、もちろん感じてる。

いい歳して親に依存してるのもほんと恥ずかしい奴だと思う。

それにこれってあれでしょ、彼氏じゃないってだけで束縛だ。DVだ。結構前にも話題になってたモラハラだ。

分かってるけど、自分が1番かわいい私は母親への信頼はなくなってしまった。

 

今はもう不倫を題材にしたドラマとか歌とか、鬱になりそうで見られないし聞きたくない。

競馬に罪はないのに、テレビで競馬がやってるとすぐチャンネルを変える。木村さんの歌も好きだったのに、テーマソングみたいなしてるから聞きたくなくなった。

 

今も夜出かけたり遅く帰ったり、旅行に行くのはその不倫相手が原因なのだろう。全部が全部ではないだろうけど。

 

成長した下の弟も怪しんできたようで、家族みんな出かけてるとき私に言ってきた。

「最近お母さん夜いないこと多いよね、もしかして、」

もしかして?って、私は何も気づいてないフリをした。

「…いや、なんでもない。気のせいだと思うから」

 

ごめんな、多分それ気のせいじゃない。

 

親御さん、子供って意外と親の変化に気づくんですよ。いつまでも何も分からないままじゃないんです。